業種によって選ぼう!クレーンの種類
- まず自社の積荷・商品を理解しよう!
いくつかの倉庫を見ていると、クレーンが付いている倉庫があります。
倉庫の大きさは大小様々ですが、坪数が60坪ほどの倉庫から150坪以上の倉庫までクレーンが残った倉庫を見てきました。
ではクレーンが必要な企業はどのような企業なのか?
これを考えた時、答えは必然と人の力では運ぶことのできない重量物を扱う企業となりました。
例えば、鉄等の金属製品の原材料を扱う企業はクレーンを使用していることが多いです。
このように重量物を扱う企業の場合、どのようなクレーンを倉庫に設置すればよいのでしょうか?
これに答えを付ける場合、まず自社の積荷や商品の大きさ・重さなどを知る必要があります。
- クレーンにも様々な種類がある
ひと口にクレーンと言っても様々な種類があります。
その中から3つご紹介します。
◎天井クレーン
吊り上げ荷重が小さいもので3t程・大きなものとなると700t程度の大型の物もあります。
工場などの天井スパンを利用して取り付けられており、運搬範囲が広く速度が速いことが特徴です。
◎ジブクレーン
比較的軽量な荷物を持ち上げ、移動できるクレーンです。
床に据え付ける型や移動可能な型があり、旋回できる機体から斜めにジブ(腕)が出でいることが特徴です。
◎ホイストクレーン
正確には天井クレーンの一種ですが、ホイストと呼ばれる主に電気を利用し重量物を持ち上げるクレーンのことを言います。
物にもよりますが、大きいもので30t程定格荷重があるようです。
- 各クレーンのデメリット
このようにクレーンには様々な種類がありますが、そのクレーンにもデメリットが存在します。
デメリットとして代表的なものは価格です。
天井クレーンはもちろんホイストクレーンを移動可能にする場合はそれなりの金額になるでしょう。
また、クレーンを扱うには資格が必要となってきます。
●つり上げ荷重0.5t以上1t未満の移動式クレーンの運転業務
小型移動式クレーン運転特別教育
●つり上げ荷重1t以上5t未満の移動式クレーンの運転業務(ユニック、カーゴクレーン等)
小型移動式クレーン運転技能講習
●つり上げ荷重5t以上の移動式クレーンの運転業務(ラフテレーンクレーン等)
移動式クレーン運転士免許
このように従業員に資格保有者が必要になることもデメリットになります。
また、無線装置等を使用する場合は消耗品費用・点検等も必要になってきます。
以上のようにクレーンの設置やクレーン付き倉庫を選ぶ場合は、自社の荷物や商品の荷重を確認し、それにあったクレーンを選ぶ必要があります。
また、クレーンを付ける、維持するコスト・仕事の効率化を天秤にかけ、どの種類のクレーンが一番効率が良いかを考えても良いかもしれませんね。