幹線道路ロードサイド?1棟貸?中古車販売テナント探しのポイント
- 中古車テナントなら幹線道路ロードサイドを探すべき?
中古車テナントを探すとき周辺の道路状況や前面道路の車線数を気にする企業が大半です。確かに、大手企業の場合は中小企業に比べ売上に対する店舗営業の割合が多い。
そのため、幹線道路沿いのロードサイド物件の需要は高いでしょう。
これに倣い中小企業も幹線道路沿いのロードサイドで物件を探すべきでしょうか?
結果から言うと、幹線道路沿いの物件はかなりリスキーです。
まず、幹線道路沿いにある賃貸物件は稀にしか出てきません。
幹線道路沿いにあり、駐車スペースが数十台、土地との接面が数十mなどの条件の店舗を探すのは相当困難でしょう。
そして一番のリスク要因は賃料です。
賃料が高額なことが大半なため、店舗を維持できない企業も少なくありません。
この際に生じる疑問点をまとめると。。。
- どのように幹線道路沿い以外で中古車販売の営業を行うのか?
今日ではインターネットを利用し中古車販売を行う企業がほとんどです。
インターネットを利用すれば、幹線道路ロードサイド以外の物件も視野に入れることができます。
- インターネットで中古車ビジネスを行うのであれば、展示なし・事務所のみで良いのでは?
数台でも展示スペースはあった方が良いでしょう。
インターネットに掲載する車の写真を見栄え良く撮ることも可能です。
そもそも、ローン会社やインターネット広告会社は展示場や看板がないと取引してくれません。
- 1棟貸の様々な使い方
では、どのようなテナントを選ぶことが重要なのでしょうか?
ここでは、いくつか例をだしてテナントの使い方を見てみる。
- 展示スペースの活用
展示スペースについて、ある程度大きなの1棟貸テナントを使用できるのであれば、1階駐車場のみならず、屋上や空中階も利用可能です。
店舗前の駐車場に並んだ展示車は一般的ですが、私が見た中古車販売店は違いました。車の展示を1階のみならず、屋上、さらにはスロープにまで行っていました。
このテナントの前面道路は片側1車線ですが、車通りが多く店舗毎の間隔が広いため、スロープ・屋上も視認性が良いテナントでした。
- 土地の活用
展示スペースも最小限で行う場合、貸土地を利用する手があります。
私が見た中古車販売店は小さな土地に4~5台の中古車が展示されており、事務所はコンテナのように小さなものでした。
このテナントの前面道路も片側1車線で車通りが多い場所でした。
一見目立つとは言えませんが、インターネットを中心に販売を行えば、大きく目立つ必要はないのです。
- 倉庫の活用
中古車販売を行うにあたり、車の整備工場と併用することも考えれます。
前面に駐車スペースのある倉庫は少なくありません。
駐車スペースに中古車を展示し、整備を自社で行うところも少なくないでしょう。
- 車体展示に必用なスペース
これまで述べてきたように中古車販売にとって展示スペースは大切な要因です。
では、どの程度のスペースが必要なのでしょうか?
どの大きさの車をどのくらい展示するかにもよりますが、小さいもので100㎡程の展示場から存在します。
この展示場では、機械式2階建ての駐車場をより目につきやすいように建て、営業しています。大体5~6台の収納が可能だと思われます。
大手企業となると、数千坪の店舗もございます。その中でも大きい店舗ですと約20000㎡の店舗もの土地に展示場と事務所がございます。
この規模になると、店舗内にも展示車があるケースが多く、100台以上の中古車在庫が常にあるような状態のようです。
大手企業のように社名が周知されている企業はインターネットと店舗営業を並行して行っているため、幹線道路ロードサイドを根気よく探すことをおすすめします。
しかし、中小企業でインターネットを利用し営業を行う場合は、幹線道路沿いにこだわらず、展示場をいかに有効活用できるかを意識し、自社の展示場活用に沿ったテナントを探してみてはいかがでしょうか?