物件を買う・借りるまでが最も重要!重要事項説明とは?
皆さんが物件を売買・賃貸契約する際、不動産屋さんに何やら物件や契約の説明をされたことはないでしょうか?
その時に「早く終わってほしい」や「そもそも必要なのか?」と思われて方もおられるのではないでしょうか?
実際私も素人時代に住居を賃貸したときは、早く終わらせてほしいと思っていました。
しかし、この説明は物件を売買・賃貸するにあたってとても重要なものになり、この説明を重要事項説明と言います。
◎そもそも重要事項説明とは?
重要事項説明とは、宅地建物取引業法という法律に定められた手続きです。
不動産業者には売買・賃貸契約に際して重要事項説明書に基づき、契約に関する重要な事柄を説明することが義務付けられています。
この重要事項説明は宅地建物取引士(通称宅建)の資格を有する者が行わなくてはならず、この説明が契約の意思決定に関して最後の確認となります。
ここで当事者はあらかじめ開示されていた情報と違いがないかを確認します。
そして、この説明する内容を書類として当事者に渡します。これを重要事項説明書と言います。
また、重要事項説明は売買と賃貸によって説明事項が異なりますが、大きく分けて以下の4つに分類されます。
- 取引対象不動産の権利関係
- 取引対象不動産に係る法令上の制限
- 取引対象不動産の状態やその見込み
- 契約の条件
以上のような内容の説明が行われますが、専門用語や法律用語が多数出てくるため、そのすべてを理解することは難しいことです。
では、どのような点に注意しながら説明を受ければよいでしょうか?
◎注意すべき点とは?
需要事項説明を受けるに際して、私が注意していただきたいことは、その内容が当事者にとってどのような利益・不利益を生む可能性があるかという点です。
例えば、物件に関して所在地や面積があらかじめ聞いていた情報と違う場合、当事者に不利益が生じる可能性があります。
この場合、当事者は契約に関して最終判断が可能です。
また、重要事項説明を怠った場合、宅建業者は宅地建物取引業法上、指示処分、又は、1年以内の業務の全部または一部停止の処分がなされ、さらに情状が特に重いときは免許の取消処分を受けることもあります。
重要事項説明は当事者と不動産屋さんの双方にとってとても重要なものなのです。
重要事項説明は物件・契約に関して最終確認の場となる為、自身に不利益が無いようできる限り理解・確認することが大切です。