騒音問題!工場・店舗を借りる時に気を付けることとは?

◎騒音問題

マンションに住んだことがある人であれば、一度は騒音に関して耳にしたことがあるのではないだろうか?

上階や横の部屋から足音や生活音が聞こえてきてしまうことが一般的ですよね。

しかしこれは住宅に限ったことではないんです!

店舗や工場でも騒音問題は起こりうる問題なのです。

例えば、音楽関係・児童関係・音を伴う作業のある工場等...

私も騒音に関して気にしているお客様を何人も見てきました。

音楽関係の方は、空中階を借りるため下階テナントへ協力を依頼し、音漏れを確認しました。

工場を探している方は、以前騒音で問題になったことがあるという理由で条件に合った工場をあきらめるしかなくなりました。

このように騒音問題は賃貸後企業側に大きな負担となる可能性が大きいため、借りる前に下調べが必要になります。

 

賃貸後に騒音問題が発生した場合は、この問題に対して企業側が対応しなくてはいけない場合が大半です。

もし管理会社(貸主)に近隣から連絡が入った場合、管理会社(貸主)は注意喚起を行います。

最悪の場合、管理会社(貸主)から任意退去を促されたり、強制退去という手段を取られる可能性もあります。

注意喚起以上の行動がない場合でも、近隣から直接クレームが来る場合もあり、最終的に騒音問題は企業側が対処する問題となってきます。

◎借りる前に気を付けることとは?

では、テナント・工場を借りる前に気を付けないといけないことはなんでしょう?

前述したように私が今まで見てきたお客様は様々な方法で騒音に対して下調べをしていました。

その対策をご紹介します。

〇そのテナント・工場が音の出る業種が可能か

まず、テナント・倉庫・工場等には「音の出る業種不可」となっている物件があります。

このような物件は不動産屋さんに尋ねると答えてくれるはずですので、まず始めに聞いておきましょう。

〇物件の外・上下階・横まで音が響くのか

音の出る業種が可能だった場合、必ず内覧を行いましょう。できれば不動産屋さんと近隣テナント・住居者さんにご協力いただき、音漏れがないか確認しましょう。

〇過去に騒音問題が起きていないか

音の出る業種が可能であったとしても、不動産屋さんに過去騒音に関して問題がなかったかどうかを確認しておきましょう。

 

以上のように音に関する事前の対策は色々考えられます。出来る限り下調べを行うことが事業をスムーズに進める鍵となるのです。

◎防音・遮音対策

場所や建物、その他の要因がすべて要件を満たしており、音の出る業種も許可されたが、事前に下調べしたところ音が近隣に漏れてしまっている...

こんな場合、あきらめが付かないですよね。場所が人気でなかなか物件に空きが出ない場合、特にそこで決めたいということがあるはずです。

その場合、防音・遮音対策を行うという選択肢があることをご紹介します。

管理会社(貸主)から防音をしてもらえるのであれば、賃貸可能と言われることも少なくありません。

 

防音・遮音対策は数多くあります。その中でも代表的なものと、ご自身で簡単にできるものをいくつかご紹介します。

〇防音材・遮音材を使用して内装工事を行う。

防音・遮音対策としては一般的な方法です。内装工事を行う際に防音材・遮音材を使用することで、外への音漏れを軽減します。

〇二重窓を設置する

通常の窓では気密性が足りず、音を通してしまうことが多々あります。そこで、気密性の高い二重窓を設置して、防音を図ります。

〇防音カーペットを敷く

歩く足音などを軽減してくれます。厚手のスリッパを使用するだけでも防音になります。

しかし、子供の走り回る足音などは防音しきれません。

〇防音シートを張る

防音シートにも種類があり、遮音シートや吸音シートがあります。この二つを両方使うことで防音効果が期待できます。

 

防音工事を行うことで音漏れでテナントをあきらめなければいけない状況を打破できます。

これも一つの選択肢ですので、覚えておくと良いでしょう。

 

ここまでのように、音の出る業種をお考えの方は賃貸でテナント・工場を探す場合に気を付けることがあります。あらかじめ、不動産屋さんに気に入ったテナント・工場が音の出る業種が可能かどうかを確認してもらいましょう。

可能である場合、必ず内覧をし、できるのであれば周辺の下調べを行うと良いと思います。

音漏れがあってもあきらめないでください。防音対策は可能です!場所や賃料、その他の条件を優先したい場合は防音工事を行いましょう。