倉庫やオフィスの移転と用途変更とは？
賃貸オフィスや倉庫を借りる場合に知っておきたい特徴とは
最近は、賃貸オフィスや賃貸倉庫が流行しています。それぞれの特徴を見ていくと、まず賃貸オフィスの方は物件によって電化製品やオフィスに必要な備品などが用意されていることが多いでしょう。初めから机や椅子そしてロッカーなどが置かれていれば、わざわざ引っ越しをするときにたくさんの荷物を移動しなくて済みます。そのため、引っ越しをするときでも少ない費用で移動することが可能になるでしょう。
また、インターネットなどがあらかじめ接続されている環境のところもあります。ほとんどの職場では、インターネットを接続することで業務の円滑化を図ることが多くなっているため、これを接続の手続きなしに利用できるのは大きな魅力といえるかもしれません。
さらには、公共の空間があり会議室などが利用できることもあります。会議室は、ほかの会社と共有で利用することになります。そのため、事前に予約をしておくことが必要になるでしょう。会議室があれば、会議を行うだけでなく来客が訪れた場合にも困ることはありません。
賃貸オフィスを借りる場合には、一体どれぐらいの費用になるか気になるものです。初期費用を見ると、敷金や礼金などがないところも存在しています。このような仕組みのところならば、わずか1か月程度だけ利用する場合でも使い勝手がよいと言えるでしょう。また、長期的に借りる場合にも更新費用などを必要としないところも多く、物件にかかる費用を大幅に節約できる可能性があります。ただ、人気があるため早い段階で不動産会社に行き物件を押さえておくことが必要です。特に新しい建物は、少し油断をするとあっという間に埋まってしまうため早めの行動が必要といえます。
会社の規模を変更拡大する場合でも、オフィスを拡大することができる可能性もあります。例えば、同じフロアの中に空きスペースがある場合は、規模拡大に伴いそのスペースを利用することができるパターンも少なくありません。逆に、会社の規模を縮小させる場合も、スペースを減らすことで賃料を減らすことができるため、わざわざ引っ越しなどをする必要もなくなるでしょう。このように、多くの会社にとって使いやすいのが魅力になります。
一方で、賃貸倉庫の場合には、在庫を抱えている会社などが積極的に利用してみると良いかもしれません。倉庫の種類も様々ですが、一番安いところならば冷暖房完備は無い可能性が高いです。一方で、在庫を抱えている場合でも、気温や湿度などに気をつけなければならない商品を預けることもあります。食べ物関係や飲み物関係だけでなく、湿度や気温を気にしなければならない骨とう品なども、温度管理ができるところに預ければ劣化しにくいため安心です。ただ、冷暖房が完備されているところは、その分費用が高くなりますのでそのことをよく理解した上で借りるようにしましょう。
借りる時は、出入りしやすい場所を借りるのがよいです。例えば、ある程度大きな会社で在庫をたくさん抱えるようになると、倉庫にトラックが頻繁に出入りするようになります。この時でも、トラックの出入りがしやすいように敷地が広いところ選びましょう。トラックの出入りが遅くなると、その分だけ業績に影響を与える可能性もあります。実際に、借りる場合には敷地などをよく見て比較することが大事です。
最近の倉庫は、セキュリティーがしっかりしているところが多くあります。やはり、いざ倉庫を借りるとしても預けている商品がなくならないか心配になる経営者もいるでしょう。ですが、十分なセキュリティーが設けられており安心できるところを借りれば、防犯面に関する心配もなくなるはずです。もちろん、盗難などがあった場合の補償がしっかりしているところも増えています。
倉庫やオフィスなどの用途変更をする場合には
倉庫として利用しているという場合に、その後別の用途で使用するためオフィスや店舗などに変更して利用する方もいるでしょう。ですが、用途変更をするという場合には、手続きなどを申請する必要性が出てくる場合があるため、どのような用途で変更をするのかという点などが重要になります。
構造耐荷重なども、用途によっては最低限支えるべき荷重なども違いがあります。耐荷重において建築基準法の構造指針での定めでチェックして基準を満たさないという場合には、工事をして耐荷重の増加をする必要があるでしょう。その他にも、避難経路や設備など人が建物内にいる状況で地震や火災が起きた場合などを想定しつつ、安全に避難ができるかという点も重要になります。単純に用途を変更したいと思っても、基準を満たさない場合には、工事などをして基準を満たす必要がでてくるためそのための費用もかかるという点は覚えておきましょう。
人によっては、倉庫として利用していたが、別の用途で利用したいと考え変更を考えている方もいるでしょう。オフィスから店舗に変更したいというケースもでてきます。そのため、用途変更に関してはさまざまなケースがある点からも、きちんと用途変更をするという場合には、基準を満たすということや申請手続きが必要かどうかという点は押さえておく必要があります。
工事が必要になれば、それなりに費用もかかるため単純に変更をすればいいという問題ではありません。特に商売などをするなどその建物を利用して収益を上げていくような場合には、変更をすることによる費用なども計算にいれ、どのように展開していくかなどもよく考えてから決めるようにしましょう。用途変更をすることにより、状況の変化、そして収益などが上がる状態を作りたくても思った以上に費用がかさんでしまうと、金銭的に厳しい状況になりかねません。その点をよく考慮しておき工事などを行うという場合には、どの程度の費用がかかるのか、採算が合うかどうかを判断していく必要もでてきます。
あまりに費用がかさんでしまうという場合には、現状の建物のままで今までと同じ用途で利用していたほうがいいという場合もでてきます。金銭的な余裕があるかどうかでも違いがでてきますが、用途変更を考える場合には、費用的な面から判断してみることも大切です。工事に関しても、業者を選ぶという点で見積もりなどを出してもらい、比較することが重要なポイントといえます。複数の業者に見積りを出してもらうことにより、工事に関しての相場なども把握しやすくなるため、比較などがしやすくなるでしょう。優良な業者を見つける、費用的な面だけでなく対応などがしっかりとしている業者を見つけるためにも、ネットなどから情報を集めてみるというのも大切です。どのような用途で変更するかも大切ですが、変更に関しての手続きによる手間や工事に関しての費用などがどの程度かかるのかなど、さまざまな点で検討をしてみることも重要だといえます。単純に変更をすればいいと安易に考えずに、最初の段階でいろいろと検討をしておき問題がないか、後々どのような状況になるかなどイメージを掴んでおくことも大切です。
建物を放置している状況ならば、変更して利用するということはメリットがあります。しかし、変更のために必要な工事費用や手続きによる手間なども考慮して、その後採算が合うのかどうかという点はよく考えて判断してみましょう。行動を起こすことも重要ですが、その前に、きちんと考える時間をとることやネットなどから情報収集をしておくことなど、検討のための時間をとり判断していくことが重要なポイントといえるでしょう。
オフィスの移転はプロ業者が安心！
オフィスの移転というのは、想像しているよりも案外頻繁に起こることではないでしょうか。展開している事業の業績によっては、経費を抑えるために家賃が高いところから少しでも安いところに移転するなど、企業の戦略のひとつといっても差支えないはずです。しかし、当然のことながら一般家庭の引っ越しとは勝手が違います。特にその会社が社員を何百人も抱えた大所帯だという場合は、移転と一口に行っても計画を立てて行わない限り、すぐに通常の業務にスム−ズに戻れる訳ではありません。
会社によっては社員にかなり前からオフィスの引っ越しについての話をし、ひとりひとりの協力を仰ぐということも少なくはありませんが、膨大な量の書類等を抱えているような職種ともなれば、それも大きな問題のひとつになり得ることです。
そんな際には、オフィスの引っ越し作業に特化したプロの業者を利用してみてはいかがでしょうか。プロの業者の特筆する点は、ただ単に荷物の搬出入という作業のみならず引っ越した先で必要となる家具等を調達する業務の代行も行ってくれるところです。そしてもうひとつ重要なのが、既存の重要書類等の保管です。こういった業者では自前の倉庫を所有していることが多いため、社外秘の重要な書類を安心して保管してもらうことが出来ます。ただでさえ慌ただしい引っ越し作業の現場では、重要書類といえども紛失することがないという保証はどこにもありません。しかし、安全な倉庫に保管してもらえれば、余計な神経を使わないで移転に専念することが出来るはずです。
業者のサ−ビスはそれだけではなく、電話やインタ−ネットの回線工事や新しい事務所の内装工事まで引き受けてくれるところもあります。特に新設のビル等に入ることになったという際には、こういった業者の活躍には目覚ましいものがあります。テナント企業の移転作業を一手に引き受けることで管理を一括して行うことが可能となります。そこで得られるメリットとしては、各企業がテナントに入ってくる日のスケジュ−ルが管理出来るということです。そうなると引っ越し日の重複が避けられ混乱を回避することが可能となります。また、指定した作業会社だけを出入りさせることで、セキュリティーの面でも安心なのではないでしょうか。新説ビルならば、オ−プンする日は決まっていますから一括管理の下でその日を遵守することも難しいことではなくなります。
もちろんどんなにプロの業者を利用するにしても、引っ越しとなるとその企業で働く従業員の大きな協力なしには成り立ちません。従業員は速やかに仕事上必要な書類と破棄するべき書類を選別し、出来るだけ身軽な形で新しいオフィスに入るというのが理想的な形であることを覚えておいてください。なかなか整理がつかないという人でも、引っ越しを機会に何年も手元に置いてあるのに、目を通す必要がないという書類は破棄して大切なものだけを一時的に倉庫に預けるなどの工夫をするようにしましょう。倉庫に保管してもらうものが増えれば増えるほど、経費が掛かるということを忘れないでください。
オフィスの移転先によっては、通勤により時間がかかるようになってしまったり、場合によっては以前と比べて狭いスペ−スで業務を行わなければならなくなってしまったりといった事情も出てくるかもしれません。その逆で、今までとは段違いに明るい雰囲気の事務所に引っ越したというのも良く聞かれる話です。
しかし、どんな環境になったにせよ、新しい場所というのは心機一転出来るきっかけとなるのではないでしょうか。ひとつのきっかけを良い方向に導くためにも、オフィスの引っ越しの際には専門業者を上手に利用することを是非おすすめします。
